歯医者さんでの痛かった体験がトラウマで10数年も歯医者さんに行くことができませんでした、というお話を私たちは毎日のようにお聞きしています。全国から頂く無料メール相談でも「歯が痛くてどうしようもなくても歯医者さんが怖くて行くことができませんというお問い合わせを頂きます。さらに「口の中がボロボロでここまで放っておいたことを怒られるのが怖い、口の中を診せるのが恥ずかしい」というお悩みも頂きます。虫歯は放置され続けます。理由は「歯科治療が嫌われているから」です。痛い上になかなか治らない。歯をどんどん削られる。さらに痛くなる。だからますます歯医者へは足が遠のく。この連鎖です。吉本歯科医院では、そもそも虫歯をすべて削って被せ物でふたをするという発想の歯科治療を行っておりません。虫歯になった歯をゴッソリと削り取るから痛いのです。歯をどんどん削るから歯の神経に近くなり痛みが出るのです。痛みが出た時にはもう「歯の神経を取るしか治療はないですね」となります。歯の神経を取るとその歯は死んだ歯になり、歯を失う時期が一気にはやまります。歯をできる限り削らず神経を残す治療を行うことができれば、日本中の「歯医者がトラウマ」の患者さんの意識を変えることができるのではないかと思うのです。虫歯を削らず薬で消毒して歯の神経を残す治療があることを知って下さい。

歯医者さんがトラウマの方へ

なぜ虫歯が放置され続けるの?

患者さんが初めてお越しになった時カウンセリングの際にお話しして下さることの中には「ただでさえ、虫歯で痛い状態なのにこの痛いところに麻酔の注射はさらに痛いんじゃないだろうか?」「歯医者さん独特の薬品のくさい臭いとキーンと歯を削る音を想像するだけで全身が硬直します」「歯を削る時の音が怖くてたまらない」こういったお声が必ず出てきます。なぜ歯医者さんは、「痛くて怖くて行きたくない」と思われてしまうのでしょうか?多くの方は過去に歯医者さんでつらい思いをした体験から歯科恐怖症になられています。 「歯医者さんに行くのがトラウマなんです」という方も少なくはありません。歯科での怖かった体験が記憶に深く残っているためどんなに歯がどんなに痛くなっていたとしてもどうしても歯医者さんに行くことができません。こうして虫歯はどんどん放置され「手遅れ」状態になってしまい歯を失ってしまわれる方がいらっしゃいます。
歯科恐怖症になる理由は特に3つです。
①麻酔の注射が痛くて怖い
②歯を削るのが痛くて怖い
③説明がないまま治療される
歯を削る時のキーン、ギュインという飛行機のような音が怖くてしょうがないという方もいらっしゃいます。虫歯で痛い部分に麻酔の注射をされるのが痛そうで怖いという方もいらっしゃいます。中には、待合室で待っているだけで緊張と恐怖で血圧が上がってしまうという方もいらっしゃいます。どうぞご安心下さいね。吉本歯科医院では痛くない無痛治療こうして実現しています。

吉本歯科医院の痛くない無痛治療への取り組み

 

①歯茎の表面に麻酔(表面麻酔)

麻酔針を刺す歯ぐきの表面に表面麻酔薬塗ります。針を刺し入れることを穿刺せんし)といいます。この時にチクッする痛みを感じます。注射前に表面麻酔薬を塗ることでチクっとする触れる痛みに対する感覚を和らげます。麻酔の注射を行う前に吉本歯科医院では表面麻酔薬を塗るという工程を行っています。粘膜表面の痛覚をマヒさせ、穿刺を感じにくくるのです。ご存じない方が多いのですが、一般的な保険診療で行う歯科治療では表面麻酔はしてもしなくても保険治療費が同じなのです。「0円で算定する」という摩訶不思議(まかふしぎ)な治療費となっています。薬液代も治療時間も必要なのに0円ということなので行なわない医院さんがほとんどです。しかしこの工程を行うか行わないかで次に行う麻酔の注射針が刺さる時の「チクリ」とした穿刺の痛みを軽減することができます。
麻酔の注射を行う前の吉本歯科医院の手順
①表面麻酔薬が浸透しやすいようお口の中の唾液を軽く乾燥させます。浸透しやすくするために乾燥が大事です。

②表面が乾燥したのを確認後、表面麻酔薬を麻酔刺入予定部位に塗ります。

③「しばらく薬が浸透しやすいように押さえて下さいね」とお伝えし、1分ほど表面麻酔薬が粘膜に浸透するのを待ちます押していただくほど浸透しやすくなります。以前はマッサージするように揉んでいただくようにしていましたが、大きく広くマッサージしすぎる方もいらっしゃり逆に局部の麻酔が流れて薄まってしまう方がいらっしゃいましたので、今ではそのまま強く押さえていただくようにしていただいています。

この①から③の行程を行うことにより歯茎の表面がマヒした感覚になっていきます。この状態になると痛みを感じにくい状態になるのです。

ここまでが麻酔の注射をする前の手順です。

②痛みが少ない超極細の針33Gの注射針

これは一般的な歯科医院で使用する麻酔の注射です。ご覧のように人の手で圧力をかけながら麻酔の薬液を注入する仕組みです。この注射に使われる針は薬液を注入しやすいために太い針を使います。イメージして頂くとわかりますが、針が太いよりも細いほうが痛みは小さくてすみます。針を指した傷口の穴が小さい方が、傷口の治りもはやいのです。それでも注射痕が痛むことはあります。
吉本歯科医院では33G(ゲージ)という歯科用世界最細の超極細注射針を使用しています。33Gとは針の太さのことなんです。
私たち人間には痛みを感じる痛点というものがあり、その侵害受容器は場所にもよりますが1センチ平方メートル当たり100~300あると言われています。(※侵害受容器=組織を損傷する侵害刺激を感知し痛みを伝達する受容器)極論を言えば、この痛みを感じる痛点や侵害受容器を避けて注射することができれば痛みを無くすことができます。覚を避けて注射することができれば痛みを無くす事ができます。針が太いほど侵害受容器を巻き込む数が増えてしまうのです。吉本歯科医院では患者さんのお痛みをおさえるため歯科用世界最細の超極細33G注射針を使用しています。侵害受容器の密度が少ない場所を知識として知って麻酔しています。侵害受容器の密度が多い、痛点密度が多い部分に注入が必要な場合、刺入部位から離れた侵害受容器の密度が少ない場所に麻酔を効かせ、少し効くのを待ってから麻酔を行うという麻酔の場所を分けて、時間差をつけて麻酔しています。

イメージして下さい。シャーペン(シャープペンシル)って使われますか?

一般的に使われているシャーペンの芯は0.5ミリなんです。芯の細さによって値段が違うんです。0.2ミリや0.3ミリのシャーペンの芯は細く狭い場所にも綺麗に書けますし、本来製図用に使う用途が多いため高価な値段です。シャーペン本体の価格も高価で構造も違います。0.2ミリや0.3ミリのシャーペンの芯は手で触ると簡単に折れてしまいます。シャーペンに慣れていないお子さんがいきなり細いシャーペンを使うと簡単に針が折れてしまいます。だから0.2ミリ、0.3ミリ専用のシャーペン本体が必要なのです。

麻酔の注射針も同じです。吉本歯科医院で使用する歯科用世界最細33G注射針を使うためには専用の器械が必要なんです。吉本歯科医院で採用している器械が電動麻酔器「アネジェクト」です。高価で残念ながらすでに製造中止となってしまいました。製造再開を祈るばかりです。後継機といわれている「アネジェクトⅡ」が2011年から販売されています。「アネジェクト」はもう購入することができませんので、大事に大切にメインテナンスしながら使用しています。

極めて細い注射針のため麻酔液はちょっとずつしか注入できないようになっています。ちょっとずつだから痛くないんです。太い針だと薬液が一気にドーンと体内に入ります。一気にドーンと入るから痛いのです。

次に33Gの最細の針を使えば痛くないのか?と言えば実はもっと大事な要素があります。実は針の太さだけが問題ではないのです。例えば刺身包丁を想像して下さい。
刺身包丁によって刺身の味が決まる、包丁の切れ味で味が変わるって聞いたことないですか?老舗の職人さんは刺身包丁を大切に管理していますよね?
針先の先端部分が尖ってり先端部分の形状が鋭さや尖り方が違うだけで、針先の粘膜刺入部位へのスムーズな入りやすさと貫通のしやすさが決まるんです。穿通(せんつう)と言います。貫通しにくいと圧力で押し進めなくてはいけないので押し広げられる力でさらに「痛い」と感じるのです。
弱い力で押さえつけることなくすーっと粘膜の中に入り込んでいくと痛くないのです。押さえつけられ押し込まれるようにしないと中に入っていかないような針先では実はとっても痛いのです。ちょうど刺身包丁でほんの少しの引く力で、きれいな断面図ができるのと押し切るように力を加えないと刺身が切れずに最後に筋(すじ)が残るような切断面の状態では味が変わるように、最初の痛さが変わってくるんです。33Gは歯科の注射針では最も細い規格ではありますが多くのメーカーから販売されています。そしてメーカー各社針先の形状や研ぎがまったく違います。粘膜への入り方も価格も違うのです。どうせ使い捨てで費用も貰えないのなら安いのでいいのではないか?という声が聞こえてきそうです。さらに同じ33Gの針を使っていても、術者によって患者さんの痛みは実はまったく違います。同じ術者でもその日の体調によって違います。素晴しい道具を使っているのも最後は人間の意識です。そして職人さんの腕と同じ、痛みを消す技術と精神力なのです。

③体温に近い麻酔薬を注入

一般的に歯科医院では麻酔の薬液は冷蔵庫で保存されます。薬液も腐りますので腐敗を防ぐために冷蔵庫に保存するのです。薬液のケースには保存方法として遮光して冷所に保存するようにと記載されています。また凍結させてはいけないとも記載されています。

冷蔵庫に保存しているので薬液は冷たいです。しかしここで想像して下さい。冷たい飲み物を一気にガブのみしたらお腹がキュインと痛くなりますよね?体温とかけ離れた温度を体内に急激に入れるということは痛みを感じるということなのです。極力体温と近い温度のモノを体内に入れるということも痛みを感じにくくするコツなのです。こういった工程をひとつひとつ行っているため吉本歯科医院ではどうしても麻酔だけで5分以上の時間が必要になります。手際の良い先生であれば簡単な治療が終わってしまう時間です。最近の夏は暑いので薬液をあたためる必要はないのですが冬は室温も冷えますので麻酔薬も冷えていることがほとんどです。歯医者さんの麻酔の注射が痛いか痛くないかの差は「温度管理」という要素もあるのです。吉本歯科医院では、その日必要なだけの麻酔薬を前日に冷蔵庫のアルミパックから出し、保温器に入れ温めています。これは毎日のことですので手間がかかりますが、その工程をきちんと行うことで患者さんのお痛みの軽減が実現することができるのです。

では、麻酔の薬液ひとつとってもどこからどのように購入するのか?とても重要な問題です。歯科材料含めネットでいろんなものが安価に宅配で購入できる時代になりました。歯科材料も歯科薬品もインプラント 体も通販の時代です。しかし、吉本歯科医院では自由診療に使用する接着材料、麻酔薬や抗菌薬は必ず正規製品の購入ルートで社員さんが配達をしていただける歯科商店の玉井歯科商店さんや医療用医薬品卸売業の株式会社アスティスさん等にお願いしています。確かに同じメーカーの同じ商品なのかもしれません。でも中身は違うかもしれません。例えば高級ホテルのソムリエさんが高級シャンパンを日本に輸入するとイメージしてみてください。

テルといえどもコストカットが必要で安価だからと長い船便の並行輸入品を使われるのでしょうか?何が問題なのでしょうか?確かにメーカーから出荷されたときはまったく同じ商品です。特に問題なのは特に取扱方法と温度管理です。歯科材料は生ものです。つまりは取り扱われている方々の意識です。生肉が冷凍したり解凍したりといった温度変化に弱いのと同じように歯科材料も温度変化に弱いものがあります。クール便で送ってもらっているから大丈夫?本当でしょうか?その運送業者さんは各拠点に大型の冷蔵庫を完備管理できているのでしょうか?トラックに乗せる分を少しずつ冷蔵庫からだしているのでしょうか?冷蔵庫の庫内温度が上がり過ぎないようにある程度の量を冷蔵庫から一気に出して、そこからトラックに小分けしたりはしていないのでしょうか?新品商品やしばらく使われていなく久々に使用する材料の最初に出てくる部分をしっかりと破棄するようスタッフに指示できていますか?シリンジ先端部のペーストが分離し、透明な液が出る場合があります。透明で確認しにくいですが廃棄できていますか?一部の表面処理液は野菜ドレッシングと同じです。使用する直前に容器をしっかりと振ってから準備できていますか?もし野菜ドレッシングを振らずに使うといかがでしょうか?混和皿に準備されて容器の最初にでてくる内容物と最後の方にでてくるドレッシングでは味がきっと変わりますよね?接着処理液であるプライマーを使用直前に混和皿に出されていますか?5分も経過すれば・・・。ドレッシングと同じですね。分離してしまいます。一部の成分が蒸発します。濃さが変わってしまいます。照明の光で一部反応してしまいます。材料によって成分は当然違います。常に最新の情報、知識を学ぶことは重要と考えています。メーカーからの報告されたデータをそのまま臨床に応用できると鵜呑みにするのは危険です。学会でも実験の結果からは言い過ぎの結論を報告しているケースもあります。

院長、吉本彰夫は(一社)日本歯科理工学会(http://www.jsdmd.jp/certification/list.html)のDental Materials Senior Adviserとして学び続けております。
※学問として専門的に研究している分野を歯科理工学といい、公的な学会が日本歯科医学会専門分科会の(一社)日本歯科理工学会です。日本歯科理工学会は、材料に発ガン性や催奇形性、毒性があったり、強さが弱すぎたり、変色したり、すぐに錆てしまったり・・・、そのようなことがない材料の開発の他に、患者さんが歯科医院で目にする器械の他にも、患者さんの目に触れないところでがんばっている器械・器具も対象として、主に技術面からこれらをバックアップすることで社会貢献をしている学会です。

④麻酔薬を注入するスピードのコントロール〈歯科麻酔用刺激電動注射器)

歯科麻酔用電動注射器を使用することで、麻酔の注射による痛みから解放されたといっても言い過ぎではありません。麻酔の注射は麻酔薬を注入するスピードにより余計な力がかかったりすることで痛みを感じるものでした。人間の手で行う麻酔の注射はどうしても圧力のかけかたや持続性にムラが出ます。しかし歯科麻酔用電動注射器は、コンピューター管理された圧力でゆっくりと麻酔薬を連続して注入するため、術者が急がなければ痛くないように麻酔の注射を行うことができるのです。さらに吉本歯科医院では33Gという歯科用世界最極細の注射針を使用しております。極めて細い針ですので麻酔薬液はちょっとずつしか注入することができません。ちょっとづつだから痛くないのです。従来型の太い注射針だと薬液が一気に体内に入ります。一気にドーンと入るから痛いのです。最新型では、麻酔時間を短縮するために改良されたと注入スピードがアップされています。33Gの注射針は歯茎に刺した瞬間の刺激と注入の圧力刺激を非常に抑えることができます。

⑤麻酔が効きにくい方の場合の麻酔注射

患者さんの中には麻酔の注射が効かない、効きにくいという方がいらっしゃいます。個人差があってアルコールが強い人は麻酔が効きにくいといわれています。そして歯の周りが硬い骨の場所では麻酔薬が流れていきにくいんです。つまり同じ患者さんであったとしても治療する場所によって麻酔が効きやすい歯と効きにくい歯があるのです。そういう麻酔が効きにくい歯に麻酔する場合にはこの器械を使うのです。

吉本歯科医院では麻酔が効きにくい患者さんの治療の場合には、アネジャクトに加え、上記の器械を使い麻酔を効かせるということを行っています。通常麻酔が効きにくい方には伝達麻酔という顎近くに麻酔を行う方法もあります。しかし伝達麻酔は患者さんご自身へのお身体の負担も大きくリスクもあります。麻酔をすること自体にリスクがあるのです。なのでこの電動式注射器等を使うことによりこのリスクを大幅に軽減することができるのです。

また、吉本歯科医院で行っております歯科治療はこれまでの歯科治療の方法とは根本的に発想の異なる方法です。従来型の削って詰めての治療を繰り返しているうちに日本人はこれからも歯を失い続けます。どうぞ知って下さい。人生100年寿命が当たり前の時代に突入しています。歯のない時間がどれほどあなたの人生の質を変えていくかを先に知ってほしいのです。

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