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歯の神経を取ると何か起こるのか?
歯の神経を取ると歯が一気に弱くなる
歯の神経を取ったらどうなるんですか?と、みなさんきっと思われますよね。
歯の神経を取るとその歯は「死んだ歯」になります。枯れ木と同じ状態です。枯れ木には栄養が行きませんので少しの衝撃で簡単に折れてしまいます。
歯の神経を取った歯の強度は10分の1まで一気に落ちます。歯の神経を安易に取ってはいけません。
歯の神経を取らずにすむ状態なら残した方がいい
歯の神経を取らなくても済むような、そういう手法があるのであれば試してみられたほうがいいと考えます。
「歯の神経を取る」メリットほとんどありません。
逆に「歯の神経を取ることのデメリット」これはいっぱいあります。
デメリット①自覚症状がなくなるので手遅れになる
まず歯の構造ですけれども、歯の表面非常に硬いですよね。でも中はトンネルみたいになってます。
そして、そのトンネルの中には歯の神経や血管が通っています。
つまり「歯の神経を取る」ということは、「その中にある血管も一緒に取って除ける」そういうことを意味します。
まず歯の神経を取りますと、痛みを感じなくなります。
「痛いから歯の神経を取る」これメリットのようにも思えますけれども「自分の歯がしみる・自分の歯が痛い」これは自分の体が自分自身に警告を与えてくれているんですね。
これ以上放っておかないでほしい。これ以上無理なことをしないでほしい。そういう警告を体が教えてくれているんです。
もし神経を取ってしまうと「歯がしみる・痛む」そのような警告を無視しますからわかりません。ですので手遅れになってしまうことがあるんですね。
デメリット②歯の周りの骨が溶ける
手遅れになって、残念ながら歯が割れてしまう。そして、歯の周りの支えている骨、これまで溶けてしまう。
この状態で「何とか歯を残したいんですけど」と言われても残念ながらもう手遅れ、抜かないといけないんですね。
ですので歯の神経を取ってしまうと、手が打てなくなるんです。
そのような早期に状態を把握し、悪くならないように手を打つ。ということができなくなるんですね。
ですので「悪くならないように早めに治療ができる」これが一番歯の神経を残すメリットです。
デメリット③歯の色が変色する
次によく言われるのが色です。
生きてる木の枝と、死んでしまった折れてしまった木の枝、イメージしてみてください。
木の皮はどうでしょうか?
真っ黒になってますよね。
そのように神経を取った歯も色が変わっていきます。
歯もいっしょです。
デメリット④強度が10分の1になる
そして強度ですが木の細い枝は、曲げてもたわみます。
折れてしまった枝はちょっと曲げただけで、ある程度太い枝であってもポキンて折れてしまいます。
歯も同じように、生きている時であれば何の問題もないぐらいの力であっても、死んでしまった歯の場合には歯が折れてしまいます。
わずか十分の一ぐらいしか耐えられない、そんな強度のものになってしまうんですね。
奥歯は100kgぐらいの力がかかります。そういう力に耐えられなくなってしまうんですね。歯の神経を残すことができるのであれば、そのほうが長い目で見てきっといいと思います。
歯の神経を取る前に相談を
歯の神経を取る前に、よく相談されることがとても大事です。歯の神経を残せるかどうかの診断は歯科医院によって違います。
歯がしみる、痛い時には歯を大きく削る前にまずはご相談下さい。