レントゲン写真はおそらく誰でも撮影された体験がおありになるかと思います。しかし、撮影したレントゲン写真を「どう見るのか?」というレントゲンの見方を教えてもらってことはあまりないのではないでしょうか?吉本歯科医院では患者さんご自身が今、どういうお口の状態なのかを自分自身でもわかるように「レントゲンの見方」をお伝えしています。最初は大変でしたがやはり伝え続けることは重要で今で吉本歯科医院にお越し下さっている患者さんの多くはご自身のレントゲン写真は自分で正しく「診る」ことができる方が増えています。そのことにより「ああ、ここの骨が溶け始めている」といった情報がご自分でわかることができるのです。ここでは歯医者さんで撮影するレントゲンの種類とその見方を解説します。

歯医者さんのレントゲンの見方

では、歯医者さんで撮影するレントゲン写真の見方をお伝えしますね。歯医者さんで撮影するレントゲン写真は2つあります。

①パノラマレントゲン写真

この写真のように顎の骨も含めお口全体を撮影したものです。吉本歯科医院では初診でお越し下さった患者さんには必ずこのパノラマレントゲン写真を撮影させて頂きます。

②デンタルレントゲン(小さい範囲を撮影)

これは最も小さい範囲だけを撮影したい時に使うものです。

レントゲンの見方は医科も歯科も同じです。

 

レントゲンの見方のルール

①硬いものが白く映る

②左右が逆に映る

これだけです。詳しく解説します。口の中で硬いものとは歯、骨、金属の詰め物などです。硬くないものは虫歯、根の中にある神経、血管の通り道などです。歯茎は柔らかいので黒くうつります。これらはどれもレントゲンですので、サイズや写しているところの範囲は違えど、基本的な「見方」は同じです。 さあ、実際にパノラマレントゲンで撮影された画像をみてみましょう。

白く映っているのは硬い部分の「歯」や「骨」になります。パノラマレントゲンでは鼻の部屋や顎関節、下顎全体が映ります。この方は下の左右に親知らず(8)が横に埋まって生えていますよね?さあ、このレントゲン図をイラストにしてみました。

私はよく患者さんにお話しする時「畑に大根が植わっていると考えて下さい」とお伝えしています。イラストよくできているでしょう?(笑)これはいい!使わせて!と歯医者さん達に誉めてもらうんです。黄色い部分は畑(骨)です。白い大根は(歯)です。

下顎の左右に生えていた親知らずは一生懸命大根を食いつぶしていっていますよね。

放置しておくと、どんどんどんどん隣の歯をくいつぶしていってしまいます。レントゲン写真が自分で理解できるようになると今後自分の歯や咬み合わせ状態がどのように変化していくのか、将来何が起こるのか?推察することができるのです。

歯を支えている骨部分が今はこれだけの量があります。

しかし骨が少なくなるとこんな風になってしまうのです。

 

さまざまなレントゲン写真の事例

さあ、ではこのレントゲン写真は何が起こっているんでしょうか?

右下奥に斜めに生えているのが親知らずです。親しらずは矢印の方向にエイッエイッと押し続けています。親しらずが押す力により隣の歯が上から下に突き上げてられています。歯というのは頭でっかちの形態ですので歯の頭部分に引っかかって上に押し上げられるんですね。噛み合う上の歯はもう抜けてなくなっているため押し上げられた歯はどんどんどんどんさらに押し上げられます。上に押し上げられたさらに隣の歯達はドミノ倒しのように横へ横へと倒れ続けます。この押す力はずっと続きます。わずかな力でも押し続けることにより歯並びはどんどん崩れます。怖いですよね。

 

さあ、次のレントゲン写真です。赤いのは歯の神経です。

わかりやすく手前の7番目の歯の後ろ側の根と神経血管部分にラインを引いています(本来は右の歯のように神経血管が通っているトンネルの状態ですので、黒い線となって写ります)。「親知らず」8がお隣の6番目の歯、7番目の歯に対して横にむいてきてるわけですね。今後どうなると思いますか?神経が圧迫されて痛いのです。横に倒れていますから、自然に待っていても絶対生えてきませんね。ほっといても上向きに出てこないですから、生えてきたら抜きましょう、歯茎に隠れてるから抜くのたいへんですから、腫れますからっていって置いておくと、こんな風になってしまうのです。どうなってしまったか?わかりますか?

親知らずによって、手前の歯の神経がちょんとブチ切られていますよね昔のゲームに「パックマン」ってありましたよね。
そんなイメージでしょうか。食べられてしまっています。ものすごく痛がりますよね、この患者さんは。とても痛いと思います。歯の神経血管は顎の後ろから顎骨の深い部分中を通って歯の根から入っていきます。ここをちょんと切られるわけですから、とんでもなく痛いのです。「何とか歯を残してください、親知らずを抜きますから」と患者さんはおっしゃいました。しかし、すでに7の神経が切れていますから、指が切れて落ちてるわけですから、死んだ人をよみがえらせてって言われても残念ながら手遅れなのです。無理なのです。なので、「親知らず」は他の歯に影響が出る前に抜いたほうが良いと私は思っています。また、磨けない磨きにくいということも分かると思います。磨けないということによって何が起こるんでしょうか。8番目と7番目の歯の間に汚れが溜まっていきます。そこが磨けないので腫れていきます。これを智歯周囲炎と専門用語では言います。「親知らずが腫れて痛いんです!」と言われる方のほとんどがこれであります。

 

知らなかったではすまされない親知らずを抜かずにおいておく危険性はこちら↓

レントゲン写真を自分自身で「診ることができる」ということは今後自分自身の歯がどうなっていくかをある程度推測することができるということです。咬み合わせはどんどん変わります。歯は一生動き続けるから、です。歯はわずかですが死ぬまで動くのです。咬み合わせバランスをきちんとすることが歯を失わないためには重要です。そのためにも歯医者さんのレントゲン写真の見方はぜひご自身で理解できるようになさっておいて下さいね。

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