どこの歯科医院であっても歯の治療をする場合には歯を削った部分にふたをしたり欠けた部分を補う(おぎなう)ために被せ物をしたり詰め物をしたり、入れ歯やブリッジやインプラントの人工の歯(補綴物)で補う治療をします。そして織物や文章を「綴る」(つづる)ように、補綴装置を口の中で有機的につなげることが求められます。補綴(ほてつ)といいます。読んで字のごとく「補い・綴る」おぎない・つづるで「補綴」です。

学問として専門的に「補綴」を歯科で研究している分野を補綴歯科学といい、公的な学会が日本歯科医学会専門分科会の(公社)日本補綴歯科学会です。

補綴治療時に「くっつける」という行為を必ず行います。それが「接着」です。学問として専門的に「接着」を歯科で研究している分野を接着歯学といい、公的な学会が日本歯科医学会専門分科会の(一社)日本接着歯学会です。

あたりまえですが世界中どの歯科医師でも「くっつける」という「接着」行為や「密着」行為を行います。

しかし、接着の方法、接着に使用する薬剤、接着材(正式には歯科用接着充填材料です。接着剤ではありません)、やり方や工程、技術は先生によってまったく異なります。

接着の精度が全く違う、接着封鎖の精度が全く違うもの、なのです。

(一社)日本接着歯学会の接着歯科治療認定医である吉本歯科医院の吉本彰夫が行う特殊接着技術による封鎖は吉本歯科医院のあらゆる治療に使われております。

この特殊接着封鎖技術があるからこそ他医院では決して治っていかない症例、他医院では「神経を取る」「歯を抜く」といった症例でも抜かずに残す良好な結果を出していけていると言えるのです。現在、四国では接着歯科治療認定医は吉本歯科医院の吉本彰夫のみです。(2018年11月現在の公表に同意した認定医)。

 

日本接着歯学会が認定する接着歯科治療認定医は大変ハードルが高い認定医制です。四国では唯一、吉本歯科医院の吉本彰夫が接着歯科治療認定医です。(2018年11月現在公表に同意した認定医)。吉本歯科医院へは四国各地から特殊接着技術治療を求めわざわざ香川県高松市まで来院されます。また、吉本彰夫は接着歯学会の代議員にも任命して頂きました。四国各地からお越し下さる患者様に対し、まっすぐな治療を行なっていきたいと考えています。

 

他医院に勤めていた歯科医師や歯科衛生士が吉本歯科医院に勤めはじめてまず最初に驚愕するのが「吉本歯科医院の特殊接着封鎖技術」です。「こんな工程をはじめて見ました」「私が経験してきた虫歯治療とまったく違う」と驚きます。

※当院の勤務歯科医師が吉本歯科医院に勤務しはじめて感じたことを紹介しています。

使う薬剤の濃度・種類や処理時間そして乾燥技術がまったく違うためスタッフたちは覚えるのは大変ですが、自分自身が歯の治療が必要になった時にはおそろしくて従来型の歯科治療を受けることはできなくなっています。

※当院の勤務歯科衛生士や歯科医師が吉本歯科医院に勤務しはじめて感じたことを紹介しています。

 

一般的な歯科医院では、虫歯部分があるとまずは大きく削り取ります。削り取られるのでもちろん痛いです。

しかもなかなか治療は終わらず治療が終了しても再発するのはあたりまえというのが実はほとんどです。

さらに虫歯がひどくなっている場合には歯の神経を取ってしまい、痛みや感覚を感じなくさせるという治療になります。

私に言わせてみると現在行われている虫歯治療は「再発してあたりまえ」と言わざるを得ません。

菌が口の中にたっぷり残ったまま除菌もせず被せ物でふたをし、さらに歯や被せ物を十分に表面処理することなく乾燥させることなく使い、そのまま接着材で密着させてくっつけておしまい。

これではどんなに封鎖性の良い接着材を用いても再発を起こすのはあたりまえでありばい菌を残したまま被せ物でふたをしてしまうので中でばい菌が繁殖していきます。

虫歯治療をしても無菌化しないままくっつけているので数年も持たずに同じところが虫歯になるという魔の連鎖です。

 

しかも、再発した時にはすでに手遅れ(抜髄、抜歯)になってしまうケースが多いのです。

「歯を抜かなくてはいけない」状態にまでなってしまったという体験をされた方も多いと思います。

 

虫歯の再発は次のような流れで段階を追っていきます。

最初は小さい虫歯ができ歯医者さんに行って治療をします。

1.小さい詰め物で治療します。

2.再発したので今度はさらに大きく虫歯を削り取り大きい詰め物で治療します。

3.歯の神経近くまで歯を削り取ったため痛みが出てしまい歯の神経を取る治療をします。

5.再度根っこの治療をやり替えて削って被せ物を被せる治療をします。

6.抜歯してブリッジ、7.ブリッジの土台となる歯が折れて抜歯となります。

7.歯を失ったため入れ歯を作成

こんな経過を辿ったご記憶が多いと思います。

 

お口の中は実は身体の中でも最も特殊な環境にあることをご存じでしょうか?

さらにあなたの歯という存在は非常に過酷な状況の中で絶えず頑張ってくれている存在なのです。歯は痛みがでたり失ったりしない限りその重要さに気が付きません。しかし痛くなってはじめて失ってはじめてその存在に目が行くのです。

口の中は絶えず湿っていますよね?唾液が充満していて細菌で満ち溢れた外界にさらされている状態です。冷たいものを食べたり熱いものを食べたりといった温度の変化が激しく起こる環境です。ビールや炭酸水を飲むと口の中は「酸」や「糖分」でいっぱいになります。お酢も健康ブームですが毎日飲んでそのままにしていると歯の表面成分が溶けていきます。このような温度変化にも耐えていかなくてはいけません。

さらに過酷な状況は「噛む力」です。噛む力はなんと男性では200キロ、女性でも100キロという力がかかっていると報告されています。特に寝ている時の歯軋りではご自身で意識的にはできないほどの破壊的な力で噛み締めています。

さらに口の中は常に細菌の温床になりやすい状況です。食べない日というのはありませんので口の中には絶えず食べ物が入り続けます。

歯周病菌に関しては感染症ですので1本だけでなく口の中全体で菌が繁殖し続けていきます。口の中の細菌は顕微鏡でみるとおしりの穴よりも汚いと言われています。

いかがでしょう?こんな過酷な環境の中にある口の中の「歯」に、被せ物や詰め物をぴたりくっつけて維持させるという行為がいかに困難なことかお分かりいただけたでしょうか?

単純に欠けた部分の型を取って、接着材でくっつけて蓋をするのであれば簡単です。一時的にはもちろんくっつきます。

しかしそれだけでは必ず

①細菌の再侵入が起こりやすく再発する

噛む力による破壊

が起こります。

①②が数年後に起こった時には、状態ははるかに悪化しており、今度は「歯を抜かなくてはいけない」という状況にまでなっているケースが多いのです。

そして歯の構造をよく理解したうえで、どこの部位にどんな歯科材料を使うのか?その材料は何から構成されていて使うためにどのような前処理が必要なのか? 歯科医師自身が、自分が行う治療に使う歯科材料の理工学的特徴を良く理解しているということは重要なポイントです。

 

例えば、歯を削った部分に詰める詰め物ひとつにしても、その材料は、どういう材質でできているのか、口の中に入れ続けることで将来どのような変化が起こりうるのか、また入れる材料同士の相性はどうなのか?

 

例えば歯の詰め物、かぶせ物でみなさんご存知の素材にセラミックがあります。
セラミックとは、陶器のお茶碗です。

陶器のお茶碗を割ってしまったと想像して下さい。

瞬間接着材で修理してみましょう。

使用しているとポロリと剥がれちゃいますよね。
すぐ剥がれちゃいます。
どうしてでしょうか?

確かにシアノアクリレートという接着成分が加水分解を起こして溶けてしまうということもありますが、
基本的には接着材はセラミックとくっ付きにくいのです。

セラミックも表面をザラザラにしてあげたほうが強く接着しやすいのです。

つまり付ける方、付けられる方、お互いにザラザラにしてかみ合うようにはめ込むことによって外れにくくそしてザラザラの隙間に接着材が入り込むことによって崩れにくくなるのです。

 

さらに

レジン(歯に入れる詰め物の材料)とは一体どういう材質でできているのか?
各メーカーによって中身も違う、相性も違う。メーカーによっては非常に安価なレジンもあります。

しかし、安価には安価な理由が必ずあります。
その歯科医院で使用している歯科材料がどんなものなのか。患者さまにはその事実はまったくわかることはありません。

将来、お口の中に異変を感じた時、その理由は明らかになります。その事実をはたして治療を行っている歯科医師がきちんと理解して使っているのか?

例えば、最新の審美歯科治療材料である、ジルコニアは、各社メーカーにより特性も違えばそのジルコニアの上に盛り上げるセラミックスの相性にも大きな差が出てまいります。

どこの歯の治療にジルコニアを用いていいのか、どのような設計であれば長期の安定が得ることができるのか、それが分かっていなければ破折や噛みあう相手の歯が破折するなどのトラブルが起こります。

大学では教えてくれない事実は歯科業界にはたくさんあります。

歯科業界に限らず、どんな職業でも同じだと思いますが、貪欲に学び続ける姿勢がないのであればその職業のプロとは言えないのです。

今、なぜこんなに金属アレルギーの患者さまが多くなってきたのか?

それはもちろん保険診療の弊害もありますが、歯科医師自身が患者さまのお口の中に入れる材料についてきちんとした知識を持ち、取り扱い方を知らなかった、また、知ろうとしなかった、という点に問題があるのではないかと思います。

正しく知れば、その取り扱い方にも慎重になりますし、きちんと患者さまに説明して差しあげることもできます。
吉本歯科医院で行なう治療は、すべて院長吉本彰夫の診断に基づき患者さまのお口の中に入れる歯科材料を決定しております。歯科技術だけでなく、歯科材料の研究はものすごいスピードで進化しております。

「昔、習った」ではなく、歯科医師は常に「学び続ける」という姿勢が最も大事です。
今日、最高だと思ったことが明日にはもう古い技術だったりするのが医療の世界です。
また逆に、新しいことだけが決して良いわけでもありません。

実は前の商品の方が良かったという物もあります。

どこからどのように購入するのか?

とても重要です。歯科材料含めネットでいろんなものが安価に宅配で購入できる時代になりました。しかし、吉本歯科医院では自由診療に使用する接着材料は必ず正規製品の購入ルートで社員さんが配達をしていただける歯科商店の玉井歯科商店さんにお願いしています。

確かに同じメーカーの同じ商品なのかもしれません。でも中身は違うかもしれません。

例えば高級ホテルのソムリエさんが高級シャンパンを日本に輸入するとイメージしてみてください。

安価だからと長い船便の並行輸入品を使われるのでしょうか?

何が問題なのでしょうか?

メーカーから出荷されたときはまったく同じ商品です。

特に問題なのは取扱方法と温度管理です。

歯科接着材料は生ものです。生肉が冷凍したり解凍したりといった温度変化に弱いのと同じように歯科接着材料も温度変化に弱いものがあります。クール便で送ってもらっているから大丈夫?本当でしょうか?その業者さんは各拠点に大型の冷蔵庫を完備管理できているのでしょうか?新品商品やしばらく使われていなく久々に使用する材料の最初に出てくる部分をしっかりと廃棄するようスタッフに指示できていますか?シリンジ先端部のペーストが分離し、透明な液が出る場合があります。

透明で確認しにくいですが廃棄できていますか?一部の表面処理液はドレッシングと同じです。使用する直前に容器をしっかりと振ってから準備できていますか?もしドレッシングを振らずに使うといかがでしょうか?容器の最初の頃と最後では味が変わりますよね?プライマーを使用直前に混和皿に出されていますか?5分も経過すれば・・・。ドレッシングと同じですね。分離します。一部の成分が蒸発します。濃さが変わってしまいます。照明の光で一部反応してしまいます。

材料によって成分は当然違います。

常に最新の情報、知識を学ぶことは重要と考えています。報告されたデータをそのまま臨床に応用できると鵜呑みにするのは危険です。学会でも実験の結果からは言い過ぎの結論を報告しているケースもあります。

院長、吉本彰夫は(一社)日本歯科理工学会(http://www.jsdmd.jp/certification/list.html)のDental Materials Senior Adviserとして学び続けております。
※学問として専門的に研究している分野を歯科理工学といい、公的な学会が日本歯科医学会専門分科会の(一社)日本歯科理工学会です。日本歯科理工学会は、材料に発ガン性や催奇形性、毒性があったり、強さが弱すぎたり、変色したり、すぐに錆てしまったり・・・、そのようなことがない材料の開発の他に、患者さんが歯科医院で目にする器械の他にも、患者さんの目に触れないところでがんばっている器械・器具も対象として、主に技術面からこれらをバックアップすることで社会貢献をしている学会です。

吉本歯科医院の特殊接着封鎖技術を用いた歯科治療の特徴です。メリットとデメリットがもちろんあります。

メリット①細菌の再侵入を防ぎ、封鎖した中で細菌が繁殖することを防ぐ

メリット②無菌化して完全封鎖しているので被せ物や詰め物の予後がいい

メリット③被せ物や詰め物に金属を使用した場合でも内部の腐蝕が防げる

 

吉本歯科医院では四国で唯一の接着歯科治療認定医による特殊接着封鎖技術を用いた歯科治療を行っております。この治療を完全に理解し治療を行っているのは四国では吉本歯科医院のみです。最近、同様の治療を受けたが予後が悪いとのことで来院される方がいらっしゃいます。接着技法を自己流に行ってしまうと必ず予後に問題がでますのでご注意下さい。(一社)日本接着歯学会 接着歯科治療認定医は四国では吉本歯科医院の吉本彰夫のみです(2018年11月現在の公表に同意した認定医)。http://www.adhesive-dent.com/certification/list.html(リンクは外すアドレス記載のみ)

※接着歯科治療認定医とは(一社)日本接着歯学会から認定を受けた歯科医師のみです。接着歯科治療認定医とは接着歯学領域におうける診断と治療のために高い歯科医療技術を習得しているとともに認定医以外の歯科医師または医師からの要請に応じて適切な指示と対応が取れるよう研鑽を図っているものです。

吉本歯科医院で行っている特殊接着封鎖技術を用いた歯科治療はすべて自由診療の補綴物(被せ物、詰め物)による完全封鎖を試みております。「保険診療がきく被せ物や詰め物で行えませんか?」というお問い合わせを頂きますが残念ながら現在の日本の保険制度で認められている補綴物(被せ物、詰め物)、薬剤、接着技法ではこのような特殊治療は行えませんのでご理解下さい。

吉本歯科医院の特殊接着封鎖技術について

吉本歯科医院での特殊接着封鎖技術で行う接着には大きくわけて2つの方法があります。

歯の表面に行う表面処理技術

被せ物や詰め物(補綴物)に対して行う処理技術

①②を治療した歯の状態や、選択した材質に応じて使い分けていきます。どんな材質を選ぶかということはとても重要な要素です。吉本歯科医院の院長、吉本彰夫は(一社)日本歯科理工学会のDental Materials Senior Adviser指導医のため最先端の歯科材料のご提案が可能です。

①②を歯の状態や選択した材質に応じて使い分けていくわけなのです。ここで物と物がくっついてしまった時、はがしやすいのは一体どちらだと思いますか?またはがれにくくするためにはどうすればいいと思いますか?

 

例えば、つるつるのテーブルの上に゚ドロットした液体をこぼしてしまった場合、

サッと軽く拭いたらきれいに液体は拭き取れますよね。

では次に同じくドロッとした液体をじゅうたんの上にこぼしたらどうでしょうか?

簡単に拭いても拭き取れませんよね。

むしろじゅうたんのギザギザした部分に液体が深く浸透して入り込んでしまい取れにくくなります。

これと同じ理論です。

 

表面をわざとギザギザした状態にすることによって、物を接着した時、

くっ付けた時に物が外れにくくなるのです。細かい凸凹がある時に物が外れにくくなるのです。

イメージとしてはこんな感じです。

つまり付ける方、付けられる方、お互いにザラザラにしてかみ合うよう

はめ込むことによって外れにくくそしてザラザラの隙間に接着材が入り込むことによって崩れにくくなるのです。

この状態を「接着」といい、ざらざらもなくただくっついている状態を「密着」と分けて表現しています。

密着では外れやすいのです。

手と手を合わせてみてください。これが「密着」という状態です。

「接着」とは言わないですよね。

 

他の人の手で、合わせた手と手の間を通すと?通りますよね。すり抜けていきますよね。

グッと手と手を押し付けているとすり抜けにくいですよね。でもすり抜けてしまいます。

次に左右の手の指を交互にかみ合わせてグッと握ってみましょう!

今度は通り抜けられないですよね。身体ごと持っていかれますよね。

 

面ファスナーのマジックテープ(株式会社クラレの登録商標)をイメージしていただくと解りやすいかもしれません。

見かけの面積はまっすぐのテープと同じに見えても、まっすぐ引き延ばしてみると全くくっついている面積が異なります。

同じ単位面積当たりのテープでありながら「接着面積がはるかに広く、強くくっ付くのです」のです。

 

裁縫や建築関係に携わっている方なら、すぐに納得して頂けるかと思います。

接着表面に細かい凸凹があってザラザラそしてギザギザになった時に、実は虫歯の再発が起こりにくくなります。虫歯になりにくくなるのです。

もちろん、歯の表面にバイキンがくっついて歯の表面を溶かしてむし歯となり、治療した部位ですからバイキンがくっついた状態では歯がまた溶けてしまいます。

実はほとんどの繋ぎ目、接着部位は接着力が弱く、バイキンが再侵入しやすいのです。

歯と補綴物の隙間を通って細菌が深いところや神経に到達することで痛みがでたり、簡単に詰め物の隙間から再むし歯つまり二次う蝕になったりします。密着状態と接着封鎖状態では二次う蝕のなりにくさが違うのです。

 

では次に歯の表面を細かい凸凹であるザラザラそしてギザギザにするための方法です。

 

歯の表面にはいろいろな種類があります。

①エナメル質という硬い材質の場所

②象牙質という柔らかい材質の場所

①と②は同じようには消毒することはできません。

理由は、硬さが違うから、です。

その場所に応じて
①消毒薬の作用時間

②消毒薬の作用濃度

③消毒薬の効果

を変えなければいけないのです。

 

ですから市販品ではそういうちょっとした調整具合、加減、良い加減、これが微調整できないのです。
ですから私は吉本歯科医院で使っているリン酸はお手製つまり自家製なのです。

メーカーと同じ薬品から同じ作製方法で作製しています。

市販品には食品と同じように添加剤として着色剤や増粘剤などが含まれておりますから、そういう物質が私には邪魔なのです。

 

歯の表面にあるエナメル質は非常に硬いのです。

ですからほんの少しの時間だけ薬液処理しただけではギザギザ状態にはならないです。

 

象牙質は比較的柔らかいですから一瞬にしてギザギザ状態になります。

しかし、エナメル質は硬いので30秒間の薬液処理消毒が2回必要です。

30秒間を2回???

60秒が1回でいいんじゃない?

と思われますね。

ダメなのです。

 

60秒を1回ではダメなんです。

30秒を2回です。

 

これは頭をシャンプーする場合の考え方と同じです。

普段、頭を洗う時に何回シャンプーされますか?

2回洗うという方、思い出して下さい。

1回目と2回目、どちらの泡立ちがいいですか?

2回目の方がよく泡立ちますよね。

1回目はまだ表面に汚れがたくさんくっついているから、です。

だから、泡があまり立たないんです。

効果が少ないのです。

 

シャンプーは1回という方は、通常使われている量の半分で1回目、

よく洗い流してから2回目を半分の量でシャンプーしてみてください。

 

同じ量のシャンプーなのにいつもと、泡立ちが違うのを実感いただけるかと思います。

 

そういう細やかな調整の仕方をしないと歯の表面がきれいに出来ません

 

そのような使い方、消毒だけではなく、表面処理などのありとあらゆる治療過程に使います。

 

ですので吉本歯科医院では、診療室の中で「はい、30秒1回目。2回目」「あと何分です!」という言葉が飛び交っています。

他の医院さんから見学に来られた歯科関係の方は「一体何のことですか?」と必ず質問がきます。

 

これが虫歯治療での「リン酸」「次亜塩素酸ナトリウム(ADゲルやネオクリーナー)」の使い方です。長く作用させればいいのではないのです。適切な濃度や時間が重要です。もちろん「プライマー」も使用しますが、メーカー指示の作用時間ではありません。もっとも適切な時間で作用させています。「次亜塩素酸ナトリウム」では患者さんの状態をみながら作用時間を延長させます。実際の診療で患者さんにお声がけするときに「5分から10分消毒しますね」と時間に幅を持たせたご案内をしていているのもそのためです。

 

さらに歯の根っこの治療をする時はもっと複雑です。

歯の根っこの治療をした内部は歯根部といって、根っこの中は硬いエナメル質の歯の表面とは違い、
かなり湿度が高い状態にあります。

さらに有機質の比率が多い状態にあります。

①湿度が高い状態
②乾爆している状態
 

これにより接着材の付け方が変わってくるのです。

建築物を作る時でも、同じですよね。

湿気が高い時期と乾燥している時期、雨の日と晴天の日では、使う材料の水分比や硬化に要する待ち時聞が違うはずです。

湿度が高く、有機質の腐敗物の多い根っこの深部を治療するためには表面をー層洗い流すリン酸処理を行います。

この場合のリン酸処理を行なう時間はわずか5秒です。

前回はエナメル貨には30秒を2回というお話しをしましたが、
歯根部の場合は5秒で十分なのです。

10秒も20秒も作用させるとこれは歯質を溶かし過ぎになってしまうのです。

リン酸とは酸の一種です。

例えば炭酸飲料は炭酸です。

お酢は酢酸(サクサン)です。酸は堅い豆やお肉を軟らかくする目的で料理にもさまざまな酸が使われますよね。

つまり酸というものはカルシウム成分を含む歯を溶かす性質もあるのです。

「炭酸を飲めば歯が溶けるよ~」とよく親が子に言いますが、これは事実です。

炭酸の中に歯を入れておけば、プクプクと泡が出てきて歯は溶け始めます。

炭酸を飲んだ後はすぐにお水を口に含んで隅々までブクブクうがいをされることを
お勧めする理由です。

歯を溶かすということは、同時に歯の表面を汚れと共に除去して
きれいにすることができるということです。
酸の欠点は「歯を溶かすこと」
酸の利点は「歯の表面を一層溶かしてきれいな状態にすること」

先ほどの5秒とは
酸の利点だけを上手に活用している、ということです。

だから、5秒なのです。

これ以上作用させると、「歯の表面をきれいにする」を通り越し、
「歯を溶かして脆(もろ)くしてしまう」状態に突入してしまうのです。

例えば洗浄作用の強い消毒剤などを思い浮かべてください。
簡単に洗える消毒剤がありますよね。

しかし、こういった消毒剤のパッケージ裏面の説明書きをよくお読み下さい。
こんなことが書かれてあります。

『これは強い酸ですから素手で扱わないで下さい。
手袋をして下さい。アルカリ性のものと混ぜないでください。
混ぜるな危険!換気を良くして、メガネやマスクをして目や鼻を保護してください。』

強い消毒剤の場合にはそのような注意事項が書かれています。
小さい文字ですが、必ず読んで注意事項通りに使用しないといけません。

つまり酸というのは、その濃さ濃度、作用時間によって様々な効果を期待できるのです。
使い方が大事なのです。

そしてその効果効能を知って正しく使うということがとても大事です。

弱い酸ではどんなに時間をかけても硬いエナメル質をきれいにすることは出来ません。
表面をガタガタザラザラにすることは出来ません。

リン酸であればそれが短時間で可能なのです。

そしてまたその時間配分によって歯科医師による調整・加減ができるのです。

これがもし慣れていない先生の場合には歯を溶かし過ぎたり、歯に逆のダメージを与えたりします。

ですから一般的にサラサラ状のリン酸水溶液は市販商品としては扱われることが少ないのです。

リン酸を使うのは良くない!マイルドな酸を用いるべきだといわれる先生がいらっしゃるのもそういう理由です。
歯を溶かしすぎるからという理由です。

硬いエナメル質に作用させる時間を象牙貨に作用させてしまうから溶かしすぎるのです。

なぜならば同じ薬品でありながら、歯の部位、部位における作用のさせ方や目的が違うので、
薬品の特徴を熟知して精度高く細やかに作用させる必要性がある熟練技だからなのです。

 

吉本歯科医院で行う特殊接着技法では、歯の表面に行う処理で歯の接着面に特殊な薬剤と技法を用いて、消毒、表面の接着の邪魔になる異物(有機物、無機物それぞれ)の除去と同時に表面を下記イメージのような微小な凹凸をつくりだします。

また、補綴物の接着面にも、極めて細かな粒を噴射することにより(サンドブラスト処理)、目に見えないほどの細かな凹凸をつけ、接着材と触れる面の面積を増やします

 

さらに補綴物の接着面には、これだけでなく、それぞれの材質(貴金属、セラミックス、ハイブリッドセラミックスなど)に応じた特殊被着面処理を行い、補綴物自身と接着材との接着力を高めます。温度管理も重要です。

 

これらの接着技法には技術とともに、約4倍の診療時間もかかってしまうため、一般的な歯科医院では行われていません。

 

当医院では自費診療の患者様の補綴物の接着には全てこの「特殊接着封鎖技法」を用いるため、補綴物セットの回の診療時間は長めにお取りさせていただいております。

今回ご紹介した接着は、実はごく一部です。吉本彰夫が対策している接着阻害因子は13あります。このどれが欠けても長期の良い成績は出せません。

 

※同じ歯でも、接着した部分以外の部位の亀裂、破折、虫歯からの細菌侵入は避けられません。定期的な歯科医院でのチェックとご自身のセルフケアは必要です。

※一般的な接着と比べ接着力は高いですが、他の歯が失われたり、かみ合わせが変わるなどして、過剰な力がかかった場合はそれに耐えられるものではありません。(接着している面の歯そのものが壊れたり剥がれたりするため)

「知らない」だけで歯を失っていませんか?

あなたは知っていますか?歯の神経を安易に取るとどうなるか?