虫歯で歯の神経を取った後の治療

虫歯などで歯の神経を取った後の治療

歯の神経を取るという言葉を聞かれたことがあるかと思います。

よく頂くご質問で「虫歯で歯の神経を取った後はどんな治療をするんですか?」ということがあります。

そもそも歯の神経とはどんなものか?歯の神経を取った後はどんな治療をするのか?お話しますね。

1)歯の神経って何?

歯の神経を残す治療なら高松市の吉本歯科医院

これは歯のイラストの断面図です。

中の赤い部分、中にクモの糸のようなものが入っている部分がいわゆる「歯の神経」をいうものです。

歯の神経って何?

歯医者さんで「この歯の神経は取らないといけない」といった表現を聞かれたことはあると思います。

そもそも「歯の神経」ってどうなってるんだろう?と思われませんか?

 

歯の外側はエナメル質という硬い組織で覆われていますが

その中には歯の神経(歯髄)という部分があります。

 

歯髄部分は軟らかい組織なんです。

軟らかい組織の中には血管や細かい神経があります。

この軟らかい組織の部分を「歯の神経」をよんでいます。

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歯の神経は網目状になっているんです。

クモの巣のようなイメージです。

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細かい歯の神経が無数に張り巡らされているんです。

張り巡らされているのでいろんなところが「痛い」と感じるわけです。

 

歯の神経は一般的な模式図では歯の中に1本ドーンとトンネルのように

通っているかのごとく表わされていることが多いですが

それだけではないんですね。

 

歯の根っこの先端を電子顕微鏡で調べた先生がいらっしゃるんです。

歯の1本の根っこの先端に神経の入り口はなんと数百箇所あったそうです。

1mm四方の狭い場所に何百本もの神経があるんです。

歯の神経=1本ではなく、無数に張り巡らされているということなんですね。

これが歯の神経の構造です。

2)歯の神経を取るのはこんな時

では歯の神経を取らないといけないというのはどんな時でしょうか?これは診断が歯医者さんによって違ってきます。

一般的な歯医者さんで歯の神経を取るケースをお話します。

歯の神経にまで細菌が到達して感染してしまっている場合

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このように歯の神経にまで細菌が到達してしまい感染している場合には一般的な歯医者さんではほぼ100%「歯の神経を取る治療」という診断となります。

また何もしていないのに歯がズキズキ痛んだりします。

これは細菌が歯の神経にまで到達してしまい炎症を起こしている状態です。

「コーヒーを飲んだらキーンとしみる」とか「チョコレートを食べたらキーンと痛い」あたたかいもの、冷たいもの、甘いものが口の中に入ると歯がしみる、という状態でも進行していることもあります。

歯の周辺の組織にまで細菌が到達し炎症を起こしている場合

 

歯の神経を残す治療なら香川県の吉本歯科医院

歯の神経に到達した細菌をそのまま放置しておくと「歯の神経」は死んでしまいます。

歯の神経が死んでしまうとあんなに痛かったのに「痛くなくなった」ということがあります。

これは「治った」のではなく「歯の神経が死んでしまった」から、痛みを感じられなくなります。

歯の神経の中で細菌は感染したまま放置しておくと、歯の根の先から周囲の骨に炎症が広がります。

細菌は歯を支えている骨にまで到達し、骨を溶かし始めます

これを「骨が吸収される」と言います。

骨が溶けている時は痛みはあまりなく「噛むとなんだか違和感があるなあ」という程度の自覚症状です。

しかし、骨はどんどん溶けていっているのです。

そしてある日突然に痛み出したり、歯茎が腫れて膿が溜まったり、歯がグラグラ揺れ出したり、頬が腫れて痛いといった症状ががでてくることもあります。

この状態でレントゲン撮影をすると歯の根の周辺の骨が溶けているのが確認されます。

つまり神経が死んでしまっている状態です。

 

歯の神経が死んでいる場合

虫歯など細菌が原因ではなく「転んで歯を強く打撲した」事などに歯の神経が死んでしまうことがあります。

細菌感染ではないのでいきなり激痛になることはあまりありません。

しかし歯の神経が死んでしまっているので次第に歯の色が黒くなってきます。

歯が黒ずんできて「あれ?おかしいな」と思って受診したら「既に歯の神経が死んでいた」ということはよくあります。

死んでしまった歯の神経をそのまま放置しておくと歯の周辺の骨を溶かしはじめますので歯の神経を取る処置が必要になることが多いです。

死んでしまった歯の神経は腐敗しますので放置しておくことはよくありません。

3)歯の神経を取った後の治療

では次に歯の神経を取った後にどんな治療をしていくのか?

お話します。歯の神経を取った歯は今までのご自分の歯とは違います。

歯の神経を取った歯は強度が10分の1まで一気に落ちます。

神経と血管を一緒に取り除いているため栄養がいきわたりません。

そのため枯れ木のような状態になってしまっています。

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歯の神経の入り口を綺麗にする

歯の中には「歯髄腔」といわれ硬くない場所があります。この中には健康な状態では歯髄(=いわゆる神経)と呼ばれる軟組織があります。

細菌に感染したり壊死をしたりした歯髄はまず、機械的に取り除かれます。

様々な器具を用いて、歯髄腔の中の歯髄を除去し、空洞にします。この時、軟組織を根の先から押し出さないように慎重に行う必要があります。また、最終的に歯髄腔を閉鎖する必要がありますので、その際の治療が行い易い形態に入り口を整えておきます。

歯髄腔を消毒する

細菌を取り除くためには、機械的にきれいにするだけでは足りません。

消毒作用のある薬品を用いて洗浄をしたり、歯の神経の入り口を入り口に薬剤を数日間塗布して経過を見ます。

消毒が十分に行われ、症状がなくなった時点で、歯髄腔を閉鎖する処置に移ります。レーザーや高周波治療器を用いて消毒する事もあります。

4、神経のあった場所(歯髄腔)を封鎖する処置

歯の根の中がきれいになったら、歯の空洞への入り口を封鎖する治療に移ります。歯の根の先まで緊密に閉鎖し、細菌は入ることが無いようにします。

封鎖する歯科材料

材料にはいろいろな種類がありますが、根の先から外に漏れないように空洞のなかに隙間が残らないように丁寧に充填します。天然素材を基にした材料がよく使われます。

レントゲン撮影

歯の根の入り口を封鎖した後はレントゲンの撮影を行い、緊密な閉鎖状況や骨の状況を確認します。もし、不足が有った場合には再度充填を行うことになります。

封鎖後の歯の痛み

歯の神経の入り口を封鎖した後、1、2日浮いたような感じや、咬んだ時の不快感があることが有りますが、通常しばらくで慣れていきます。これは、根の先まで薬をつめたために圧力が加わっているためと思われます。もし、痛みが無くならないようで有れば、再度根の治療をやり直さなければならないかもしれません。

5)歯の神経を取った後、噛めるようにする治療

歯の神経治療が終わると次は噛めるようにしなくてはいけません。歯の形を作っていきます。

歯を大きく覆うような冠を被せる治療

通常、歯の神経を取る治療が必要な場合には、もともとの歯を大きく削り落としている場合がほとんどです。

そこで本来の歯の形に戻すために、冠を被せます。

この様な歯に力がかかっても大丈夫なように中心に心棒になる土台をいれます。

その上に歯の形をした冠を被せます。

保険診療ではお口の中の条件により材質が決まり、ご自身での選択肢はあまりありません。

相談がなかったとか思われているのも選択肢がない場合には相談されないことも多いようです。

自由診療では材料の制限なく自由に選択できますから、奥の歯でも白いセラミックス陶材の歯にすることができます。

詰め物をする治療

虫歯以外の原因で神経が壊死し、歯の外側がほとんど削らず残っている場合に詰め物をつめる場合があります。

歯が残っている場合には、歯の神経の治療に必要な最小限の量の歯を削って治療を行い、その部分に何かを詰めて終わることもあります。

詰めるものには、色々な材料がありますが、合成樹脂、アマルガム、金属などを用いる先生が多いです。

神経の治療が終わった歯は、神経の生きている歯とは色々違うところが有ります。何か気になる症状がある場合には、早めに歯科医師に相談して下さい。

 

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