
香川県高松市の
歯を残す治療専門
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
虫歯が歯の神経近くにまで広がっており
かかっている歯医者さんで「歯の神経を取って被せものをしましょう」と言われたと
ご相談にお見えになりました。
過去に別の歯が同じような状態になった時
歯の神経を取る治療がものすごく長くて痛みが続いたことを
思い出しまたあの状態が続くのかと不安になったとのことです。
結論から申しますと
歯の神経を抜く処置そのものは
麻酔下で行いますのでお痛みは感じないのがあたりまえです。
麻酔が効きにくい方もいらっしゃるので、その場合には
麻酔を追加してまいりますのでご心配はありません。
痛みを感じない治療はこちらをご覧ください↓
痛くない歯科治療はこうして実現
歯医者さんでの痛かった体験がトラウマで10数年も歯医者さんに行くことができませんでした、というお話を私たちは毎日のようにお聞きしています。全国から頂く無料メール…
問題は、歯の神経治療をしている期間の間のお痛みです。
実は痛みを感じない時と、ずっと何回も痛みが続くことがあります。
これは歯の構造によるものなのです。
歯の根というとひとつの思われがちです。
しかし実は前歯は歯の根はひとつなのですが、
奥歯になれば歯の根っこは2本だったり3本だったり、そして4本だったりするんですね。
人によっては5本目が見つかることだって、あるんです。
歯の神経というのはそれぞれの根から、それぞれの根で神経を感じることができますので
1本の神経であれば1本の治療をすれば痛みは感じなくなります。
しかしながら何本も神経がある歯の場合には1回の治療ですべての神経を取ることは非常に難しいのです。
ですので回数を分けて何回もしないといけない。
その何回かの治療が終わるまで痛みが続くというふうになってしまいます。
本数の問題以外に根っこの形態の問題もあります。
まっすぐな根っこであれば単純にまっすぐ器具を挿入すれば神経を取ることができますが、
根っこが湾曲している場合には、スムーズに奥まで器具を到達することができません。
頑張って到達させようとするあまりに歯の根っこに傷を付けてしまうこともあります。
傷を付けてしまうと、そこから根っこ自体に穴があいてしまいますので出血したりします。
出血するとお薬が薄まったり、将来芯棒やカブセを接着剤でくっ付けるのですが、この接着剤がくっ付かないことがあります。
イメージしていただくと、乾いた紙同士であれば糊でくっ付きますが、
濡れた紙同士だと接着剤でくっ付かないというようなものです。
そして3つ目は目に見えない神経がある場合。
吉本彰夫は歯の神経の治療をする場合にはマイクロスコープという手術用顕微鏡を現在使っております。
統計的には上の奥歯の歯は根っこは3本がほとんどで、
まれに4本目があるというふうに教科書に記載されていますが、このマイクロスコープ・手術用顕微鏡を使い始めてから、なんと半数以上のケースで4本目の神経の入り口を確認することができています。
これは肉眼やルーペ(拡大鏡)を使っていた時にはまったく見えなくて、見つけることもできなかったものです。
見つけられないので当然治療することはできません。
そこの治療ができないわけですから当然お痛みは続くのです。
このように大きく3つの原因がありますので、同じ歯の神経を抜くといっても、
治療技術によって違ってまいります。
歯の神経を取らなくてはいけないと診断された方は
まずはこちらをご覧くださいね。
歯の神経を取らないといけないと診断された方へ
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